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c:GZ曲線の30度〜(40度または海水流入角の小さい方)の面積が0.03m・rad以上が望ましい。
d:30度またはそれ以上におけるGZの大きさが少なくとも0.20mであること。
e:GZが最大になる傾斜角度は30度以上が望ましい。25度以上であること。
f:メタセンタ高さGoMは0.15m以上であること。
その他:GZ曲線の計算方法や、客船の場合の付加的要件が述べられている。
[A.206(VII)]:甲板上に貨物を積む場合の基準であり、本検討とは無関係。
[A.562(14)]:24m以上の大洋航海の船舶に適用。
いわゆるC係数(C−Value)が1以上であること。
 よって、含水液状化物質の復原性基準としては、基本的には、代表的な積付条件についてGZ曲線を計算し、A.167とA.562の両方を満たすことが考えられる。しかし、これらのクラアイテリアの適用の妥当性についてはさらに検討が必要である。また、代表的積付状態を明確に規定することも必要である。

 

(2)含水液状化物質運搬船及び復原性の例
 現在我が国で運航してしている含水液状化物質運搬船(専用船)の主要目の例を以下に示す。
垂線間長:約65m、型幅:約11m、
総トン数:約700トン、載貨重量:約約1,600トン
船倉:2個、両サイド及び二重底内はSBT。
 船の横断面の概要を図 3.6.2.1 に示す。

051-1.gif

図 3.6.2.1 含水液状化物質運搬船の横断面の概要(H7)

 

 

 

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